未来への選択が始まる


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新聞・テレビ等でも連日のように報道されているとおり、11月21日に衆議院が解散され、第47回衆議院議員選挙が来月12月2日公示、14日投開票で執行されることとなりました。突如の解散であり、候補予定者のみならず、周辺の方々にも驚きをもって迎えられているのが現実だと思います。

 

私は明日から始まる市議会12月定例会を控えると共に、日頃からお世話になっている国会議員の必勝に向けてその支援に回るなど、しばらくは多忙な毎日が続きそうです。

 

今回の総選挙は大義がない選挙、という声を耳にしますが、果たしてそうでしょうか。衆議院は任期が4年間あるものの、衆議院解散は総理の専権事項であり、それゆえに参議院と比べて予算議決など優越権が与えられています。

 

安倍総理は消費増税を8%から10%への増税の延期の是非と共に、これまでのアベノミクス経済政策が正しかったのかを国民に問う選挙だと説かれます。また、野党が十分な選挙態勢が整わず、野党結束がままならない間に選挙を実施するのだという意見も聞かれます。

 

今回、選挙の争点は経済政策だけに留まるのでしょうか。憲法改正、集団的安全保障、エネルギー政策、政治改革、人口減少、高齢化社会に伴う地方創生等々、争点は数えられないほどにあるはずです。そして個々に市民・国民の皆さんが身近に直面している課題も数多くあるのではないでしょうか。

 

来週からは衆議院選挙が始まり、各党が当落を賭けて、師走のなか、舌戦を繰り広げます。しかし、心配されることは、どうせ私の一票を投じなくとも政治は変わらないだろうという、投票所に足を運ばない政治無関心の姿勢です。

 

ところで、今日、自宅に戻りましたら一通のハガキが投函されてしました。「チラシを入れることを一切おことわりする。チラシを投げ込まれると大切なものが見えなくなる」との趣旨でした。

 

私はこのハガキを見て、悲しくなりました。いろいろな主義主張があることは当然ですし、支持しておられる政党や会派、また政治家個人があることもよく理解できます。そのなかで、あえて申し上げますが、ではいったい政治家が自らの主義主張を訴えるためにはどのようなツールを使うべきか、ということです。

 

市議会議員においては市政報告、国会議員においては国政報告などのチラシを投函すること、あるいは街頭でマイクを握り訴えることこそ、政治活動の原点であり、どの政治家を支援するか、またその政治家がどのような動きをしているのかを市民、国民の皆さんが判断する指標になるのではないでしょうか。なお市議会だよりは私が所属する広報広聴委員会の編集によって年4回の各定例会の採決の動きや、本会議場で質問した各議員の質問要旨を約15万世帯の奈良市民にお届けしております。

 

私は議会だよりの要旨だけでは紙面に限りがあり、十分に真意が伝わらないと考え、私が発言した委員会や本会議場での質問は詳細をホームページで取りあげ、さらに広報紙「あをがき」の配布をもって出来るだけ多くの方に知っていただくように努めています(今秋号は国政選挙の時期と重なるため、時期をずらして発行予定しています)。

 

前にもこのブログで書かせていただきましたが、私は政治への関心は一票を投じることからしから始まらないと考えています。介護、子育て、教育、さまざまな視点から日頃市民の皆さんが考えておられる疑問や課題は多々あると思います。そのなかでどの候補者、どの政党に託せば、日本のよい良い未来を選択してくれるのか。今回の衆議院選挙で、あなたが投票行動をおこすことによって、その政治家の運命は当選するか、落選するかが決まるのです。無事に、当選したならばその後、議員が国政の場で任期中にどのような活動を展開するのかを見守り、ときにはチェックしていただきたいと考えています。

 

政治家自身が市民・国民の皆さんが政治不信とならないように努めることが第一ですが、有権者の皆さんが投票行動をされることもなしに評論家のように論じたりしないでいただきたいと思います。どうか、ご自身で各候補者の情報を集め、人柄や政策など総合的に判断をして投票行動を行っていただきたいと思います。

 

なぜなら、あなたの一票は次の時代を担う子どもたち、あるいはまだ産まれていない赤ん坊が、大人になったときに「この国に生まれて良かった」と思えるような日本の未来へのバトンを渡すための大切な行動そのものなのですから。

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