9月定例会のご報告


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この三連休は台風18号が列島を縦断し、予想以上の被害拡大をもたらしていますね。この秋に新設された特別警報が発令されるなど、異常ともいえる気象現象が続いていますね。皆さんの地域では被害はありませんでしたか?

さて、9月定例会も市長の施政方針演説、代表質問、一般質問が終わり、半ばに差し掛かってまいりました。

9月議会の争点は大まかに言えば、平成24年度の決算についての審議、平成25年度の補正予算の審議、そのほか条例制定や改正など議 案として提出された案件の審議です。

詳細は、議会のアドレスからご覧を頂ければと思いますが、兎に角量が膨大です。
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1377663581846/index.html

本会議で市長や部長級の幹部はiPadを使っておられますが、経費削減の意味でも希望者に応じて議員にもたせるのも案かと思います。
それと一度配布した資料は議場や委員会で二度目は配らない。基本的に議会のホームページなどでも議案の資料公開はされているのですから、よほど分厚い資料(予算や決算)以外は、電子メールで各議員に送るといったペーパーレス化があってもよいでしょう。ただでさえ膨大な資料なのですから、緊縮財政においては細かいことですが必要なことだと思います。

なお私は先週13日、所属の予算決算委員会の観光文教水道分科会ではじめての質疑をさせて頂きました。

論点は2つで、防災教育と学校給食の公会計化について。

1点目は選挙前から訴えてきた防災教育についてでした。先日、奈良市史料保存館を訪問した折にヒントを得ましたが、奈良市は災害の少ない街と云われてきましたけれども、近世の奈良において数度の地震があり、ペリーが来航した1854年、同年6月に伊賀上野地震(M7.6 )、同11月に南海地震(M8.4)が南海トラフに関連する地震として発生したとの記録があり、本市春日野町や月ヶ瀬石打における当時の住民の記録を史料館で閲覧することができます。

文科省からの国庫負担の予算で平成24年から始まっている奈良市の中学生と東日本大震災の被災地の中学生との防災教育促進事業に関連して、上記の奈良の歴史認識を踏まえた教育の要望をさせて頂きました。

2点目の学校給食については、代表質問でも会派から質疑があった点をもう少し掘り下げて質問しました。現在奈良市内の中学校において 給食実施がモデル校をはじめてとして実施されていますが、それと並行して平成26年より学校給食の公会計化の導入が目指されています 。

現在は学校給食会という外郭団体が、各学校の先生方が回収した給食費を取りまとめる役割を果たしています。ただ私会計であり、よく新聞報道でもなされている給食費の滞納問題が発生したとしても市の公会計には表れてこない点に問題があります。

先生方の負担軽減を行う意味でも給食会計の公会計化を目指そうという動きには異論はないのですが、徴収をシステム化したからといって諸手を挙げて解決する問題ではありません。

たしかに経済的不況によって、給食費の支払が困難な家庭が増えているのも事実でしょう。しかしながら根本は、支払う能力のある保護 者については、きっちりと食べた費用を負担していただくという当たり前のことをしていただくことが給食費問題の解決の第一歩 です。日本人が大切にしてきた道徳・モラルを今一度見直す時期に来ています。

担当課長さんとの答弁調整などを含め、当日は慣れない質疑で街頭演説とは違った意味で緊張しましたが、これからも実りある質問ができ るように研鑽していきたいと思います。

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