政治団体の収支報告、議員は内部統制を怠るべからず


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※本編はメールマガジン太田こうじの市政NEWS002を加筆・修正しています。
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http://www.mag2.com/m/0001672568.html

 

[1]  政治団体の収支報告、議員は内部統制を怠るべからず

第2号をお届けします。先日の嵐のような7日の雨で奈良市内の桜も一気に葉桜になってしまった感がありますね。

さて、4月になると市議会では政務活動費の報告書の期限が迫ってきます。かくいう私も昨年度の政務活動で使用した様々な項目の領収書や報告書を作成しているところです。
奈良市議会では月7万円×12=84万円の政務活動費が認められています。しかし、自身が所属する政党や後援会に関わる目的の支出は禁じられており、先進自治体や市政に関する調査事項についての経費、いわゆる議員活動に関する支出が認められているのです。また、政務活動費は1円以上の支出について奈良市議会では各議員の支出項目をホームページ上で公開をするなど、出来る限り透明性の確保に努めています。

かつて、号泣議員の報道等で政務活動の本来の使われ方がチェックされていないのではないか、との疑念がメディアから上がりましたが、私は本来議員自身が規律するべき問題であると同時に、議会事務局の側で、議員が提出した政務活動書類をきっちりチェックして、適当と認められない時にはキッパリと突き返す、すなわちこの項目は支出できませんよと助言する内部規律が求められていると私は考えています。

一方で、各議員が代表などを務める政治団体というものがあります。これについては国会議員であれば国会議員関係団体、地方議員であればその他政治団体などに分かれます。前者は名前の通り、衆議院議員又は参議院議員に係る公職の候補者(公職の候補者になろうとする者を含む。以下同じ。)が代表者である政治団体(主に資金管理団体)であり、後者は公職の候補者が、その者が代表者である政治団体のうちから、一の政治団体をその者のために政治資金の拠出を受けるべき政治団体として指定したものを差します。
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/naruhodo04.html

国会中継では、与党自民党のみならず、直近では民進党の政調会長が収支報告書の内容でガソリン代が地球を何周分支出しているなど、明らかに説明しきれない支出が指摘され、これが原因で国民の不信を招いていることも事実です。

地方議員の場合、前述のように政務活動費を議会事務局に提出し、議会事務局がチェック機能を果たしている(果たしていない議会事務局もあるかもしれませんが)と私は考えます。
一方で、国会議員関係団体の場合、収支報告提出の際に税理士などによる領収書が適正に提出されているか、といった監査が行われるものの、その支出が一般常識的に照らして適切であるかどうか、ここまでは私は監査を請け負ったものはチェックしきれていないのではないか、と思います。チェックできているのであれば、そもそもマスコミに明るみにでるような収支報告書にはならないでしょう。(監査は1円以上の領収書すべてが対象ですが、実際に総務省のホームページで閲覧できる収支報告書は1万円以上の支出項目についてです)

地方議会には議会事務局というチェック機能機関がありますが(各自治体によってチェックの度合いについての濃淡はあると思います)、国会議員事務所の場合、最終的には収支報告を作成した事務所スタッフ(いわゆる秘書)に責任が求められると同時に、国会議員関係団体の代表者もきっちりとその収支報告を内部統制の観点から、不信と思われるような支出がないのかどうかを自分の目で確かめることが求められているのだと思います。

4月10日 太田こうじ

[2] 4月の主な予定
4月11日 市立中学校入学式
4月12日 市立幼稚園入園式
4月16日 自民党奈良県連決起大会
4月27日 観光文教委員会

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